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講演会・式典詳細

人間文化学科秋期公開講座-芸術の秋に学ぶ 【第3回】

人間文化学科秋期公開講座 ―芸術の秋に学ぶ ロマン派音楽の諸相―
【第3回】実施報告 

■日時:11月19日(土)14:30~17:00
 
 2010年はショパンとシューマンの、2011年はリストのそれぞれの生誕200年で、一昨年、昨年と2年続けてロマン派音楽の記念の特別な年でした。これらのロマン派の作曲家の音楽は今日も多くの人に好まれていますが、それは、それぞれの音楽の美しさに加えて、彼らの個性の強くまた自然な表出を感じさせ、われわれがそれに共感をおぼえるからでしょう。この公開講座では、これらの作曲家の実際の楽曲を聴いていただきながら分析・解説し、その音楽に潜むそれぞれに固有の想念が実際の響きに彼らの音楽の魅力としていかに表されているかを、3回シリーズでお話しました。
 第3回「鍵盤の王者リスト―その人生と音楽」では、今回の講演会で扱うロマン派の3作曲家のなかで最も長寿で、その間女性問題を含み奔放に生きたリストの人生を中心にお話しました。リストの長い生涯での様々な出来事や、それらにまつわることの多くが伝説化しています。リストがその長い人生において華々しくヨーロッパ各国を渡り歩く音楽活動において多くの人と出会い、友情や愛を育み、また、華麗なスター演奏家として自然災害の被災者や社会的弱者に手を差し伸べる彼の博愛精神が様々の逸話を生み、それが伝説化するような過程を講演者の翻訳による手記などを紹介しながら追いました。また、ショパンと同じくピアノの名手であったリストのピアノ奏法は、今日一般に考えられているような高速で派手な運指のようなものとは異なり、シューマンも絶賛した真に名技性をいかに自身の音楽に移していったのかということを、彼のいわゆる人生の綾、とりわけ深いカトリック信仰とも関連させてお話しました。





■ポスター
人間文化学科秋期公開講座-芸術の秋に学ぶ 【第3回】

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更新:2012年01月24日

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